Beauty salon in Toyonaka

主に兵庫県尼崎市阪急沿線で店舗を構えているヘアサロンの4店舗目、大阪初出店の計画になります。

限られた最小限のコストと最大限のパフォーマンスを目指して計画を進めた。

クライアントの要望の清潔感のある店内とは少し相反していますが床はモルタルを薄塗りし、外周周りのRC壁は既存時の凹凸の激しいGLボンドをできる限り撤去し、荒々しさを少しでも無くす

ために塗装を施しRC天井は既存のまま再利用とし出来る範囲での荒々しさを取り除き、コストを抑えるよう心掛けた。

外周部の仕様が定まった次はカットスペースのチェアの配置について。

外周部のRC壁になるべく目がいかないよう、また室内形状をいかして中央に2.9mと8.5mのカット兼待合の長いテーブルを配置し、一番奥にシャンプースペースを配置することで、エントランス

から入って来たときの奥行き感や対面式のカット台などなるべく中央に中央に目が行き通るようまたその他の部屋はなるべくコンパクトにシンプルに空間配置を計画した。

カット兼待合の長いテーブル、待合ベンチのフレームはスチール黒皮仕上に天板はラワン合板とし、レセンプションカウンター天板や壁押え材にはステンレスHOT材や腰壁に一部スチール黒皮、

その他収納など家具の小口にもスチール黒皮のフラットバーを貼るなど経年変化を経て素材の価値がでる素材を採用し、外周部の床、壁、天井と合わせて素材の質感を大切に、竣工時がベストの空

間でなく何年か先がベストの状態になっていく素材選定をしました。エントランス入って直ぐ右手のレセプションカウンターもカウンター+サイドにはカラーラボを併設しカット台と同様長く、奥

行きを出すことを心掛け、腰壁にはミラーを貼り、カット兼待合の長いテーブル同様に目線を中央に向ける効果を狙いました。女性も男性も年代も関係なく、誰もが店内に入りやすく、過ごしやすく、無機質なものを使用しつつも目線の行くところにはスタイリッシュでありながら木目を絡ませた暖かみのある全体空間を演出しました。

        広島を拠点に全国で住宅設計、リノベーション、店舗設計     

               など幅広く設計をさせて頂く広島の建築設計事務所