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人から人へのバトンタッチ。結びつきと思いやりにて成り立つ家づくり

注文住宅の設計において大切なこと。それはどんに良いデザインをしたとしてもそれ以上に大切なことは人と人の関係性だと思っています。

設計者がお施主様に対しての思いやりは勿論ですし、お施主様の思い以上に先回りしてご提案して、お施主様の想像以上のモノづくりをしないといけません。

そして、工事が始まるとお施主様と設計者の関係以外に施工業者が入ってきます。設計者は施工業者と協力しながら設計者は設計者の立場で現場を監理し、施工業者は施工業者の立場で管理をしていきます。設計と施工、それぞれ会社が違うため設計者は第三者的な立場でしっかりと厳しく工事がチェックできます。

ただ、厳しくも日々の感謝を忘れず工事を進めていくことが大切です。asazu design officeの場合ハウスメーカーや工務店の設計施工と違い、既製品ばかりではなく造作ものが多いため、職人さんとの打ち合わせや確認も多くなってきます。お願いベースでいろいろと頭を下げることも多いのですが、職人さんの力は本当に凄いなーといつも現場に行くたびに関心します。

また、ひとつの壁をつくるのにも、大工さんが下地をつくり、電気職人が配線をし、仕上をクロス職人か塗装職人がはいって、また最後に電気職人が器具を付けに現場へ戻ってきます。下地が良くても仕上がダメならそれはダメですし、下地が悪くて仕上が良くても、それは見せかけだけになってしまうのでダメです。お施主様に長く安心して使って頂けるように、自信を持ってお引渡しできるように、設計者は下地部分からしっかりと工事を監理していきます。職人さんの中でも、自分のパートの部分をただつくるのではなく、次に入る職人さんが入りやすいように考えてつくっていくようお願いします。

写真の施工事例の物件の外壁はいろいろとあるのですが、ひとつの素材でいうと、サイディングを塗装している外壁があるのですが、この外壁をつくるために大工さんが下地をつくり、サイディングを張る職人がいて、最後に塗装職人が塗装をしひとつの壁をつくるだけで3業者がはいって協力して作り上げています。そして、それに加えて全体を管理する現場監督もいます。人対人なのでいろいろと難しいところがあったりもしますが、良い物件をつくるためにはコミュニケーション能力の高さが問われ、日々の人への思いやりや感謝が大切です。良好な関係を築きながら、お引き渡し後も、アフターフォローなどお施主様とは一生のお付き合いになります。

設計者ばかりが目立ってしまいますが、その過程には各工事の職人さんがいて、それぞれが一生懸命になってくれることで家づくりが成り立ちます。asazu design officeの場合は特にお願いすることが多いので、日々のプロジェクトに関わってくれる人たちに感謝です!!

 

        広島を拠点に全国で住宅設計、リノベーション、店舗設計     

               など幅広く設計をさせて頂く広島の建築設計事務所